夏夢夜話
(C)KID


突然の、妹・綾香の死。

それから数年を迎えた年の初夏。

高校入学と共に町を離れた幼馴染の氷室涼子が
再び怜二の住む町に戻ってくる。

疎遠になっていた幼馴染を懐かしむ怜二ともう一人の幼馴染夏目小鳥。

しかし、涼子の性格は以前知っているものと大きく変わっており
3人の間には大きな溝が出来ていた。

それからギクシャクした関係が続いたある日、怜二の元に一通の不思議な手紙が届く。

差出人不明であるその手紙には、
現在ブレイク中の絵本の個展の招待状が入っていた。

そして、怜二は2人のうちいずれかを個展へと誘う。

しかし、個展会場で偶然にも涼子と小鳥が這い合わせてしまう。
そして、小鳥と涼子の対立は決定的となり彼女達は帰ってしまう。

帰ってしまった彼女達を追う途中、
怜二はペルソナと名乗る不思議な人物に出会う。

2人の関係が壊れてしまったことを自責する怜二に対し
ペルソナは、謎かけのような言葉をかけ、去ってゆく・・・。

そして、次に怜二が目を開けた瞬間、

いつもの町並みと異なった世界・・・。


そこは、 絵本で見た『フェルネラント』そのものの世界だった。


〜最初に最近のKIDについて思うこと〜




KIDがおくりだすゲーム達。一応ギャルゲーというジャンルに位置していると
見られるが、ギャルゲーというより、シナリオを楽しむアドベンチャーゲームもとい、
サウンドノベルという実際硬派な形なんじゃないかなと思う。
確かにキャラクターにも魅力はあるのだが、あくまでそういったギャルゲーに良く使われるような
可愛いヒロイン達はおまけ的存在(当然キャラクターの魅力はシナリオによってひきだされている)であり、
本質は
シナリオ完全勝負であるのがほとんどである。
それはインフィニティーシリーズや、MMMシリーズをプレイされた方なら見抜けると思う。
人を選ぶという言葉が本当の意味で正確、正しいのがまさにKIDの作品。コンシュマーは売れなければならない、万人ウケしないといけないのが、
普通基本であるが、ここ最近のKIDのオリジナル作品ときたらそういうのがほとんどないようなものであって、
ギャルゲーマー(エロゲーマー)の中でも特にシナリオ重視なプレイヤーを選んでいるものととれる。
さりげなく、オリジナルな素晴らしいシナリオをみせてくれるKIDの作品達。
シナリオ重視なプレイヤーにとって、KIDの新作発表は多大な期待感でわくわくさせてくれる。
そんな中、電撃PSからの情報で、インフィニティーシリーズの新作発表。
Ever17の衝撃からしばらくしてシリーズ続編だ。これには期待せざるをえない。
ただ、前作があれほど完成されたシナリオであるのに対し、この新作はどれだけ前作と勝負できるかが注目点である。
おそらく前作を越えるようなシナリオ構成は不可能だと思うが、その反面心のどこかで”やってくれる”と期待している自分がいる。
作り手としてもプレッシャーがかかるのも当然かもしれない。どういった作品になるかは
蓋をあけてみないとわからないが、シナリオ完全勝負で挑んでくる以上、
一ファンである、我々プレイヤーがその挑戦をうける義務がある。
プレイする日はまだまだ先の事。その日が本当に待ち遠しいと思うそんな秋の肌寒い夜の日のことだった。


第一話 フェルネラントの奇跡

フェルネラントの奇跡によって、停滞していたひろにょりは加速していく…。
久しぶりに本気でレビューを書いてみたいと思った作品に…。



書き始めたのは今なんですが、既にゲームのほうは小鳥編第三話まで進んでいます。
一話終了時点で、これはー!なんて勢いでレビューしてみようかと興奮してたんですが、話にひきこまれすぎて、
フェルネラントから帰ってきたのが今さっきでした(笑)
もうなにがすごいのかってそりゃもうシナリオなのさ。
簡単に言えば、現実とパラレルワールドがクロスする御話、つまりファンタジーなんです。
フェルネラントという童話の世界の中で、主人公はいろんなキャラクター達と冒険していくのですが…。
シーン一本毎がそりゃもう見事で。なんといいますか、心に残る名シーン、心に余韻に残る名シーンのオンパレードなわけで。
グッサグッサと心に焼きつくんですわ。
悲しくて切ない、そして心のどこかがあたたかい…。不思議な気持ちでいっぱいになれるんです。
第三話まで進みましたが、それまでにBADENDも幾つか見てきました。
BADENDはたしかにBADENDなんですが、そのBADENDも私にとっては一つのハッピーエンドにも見えたんです。
特にアリスENDとゲーティアEND!完全に世界をつくってくれましたよ!
んも〜〜〜〜!!!音楽は作品にマッチしてるし、絵も全然悪くないし
こりゃもう久々にデッカイノキター!つうか!


嗚呼〜〜〜もうなんか支離滅裂!言いたいことが整理つかない!
ちぃとばかし眠ってから続きを書いてみたいと思います。


第二話 人を選ぶ

世の中、”人を選ぶ”という都合の良い言葉があります。ゲームの作品においてもよく使われたりするのですが、
中には偽者もあり、ただただつまらないだけのゲームを”人を選ぶ”といって誤魔化す場合もあったりします。
で、この夏夢夜話ですが、これは本当の意味でプレイヤーを選ぶゲームだと思います。
普通のギャルゲーのノリでやったりすると、そりゃもうえらいめにあうかもしれません。
えらいめというのも、ほとんどの場合、良い意味に転がると思うのですが、中にはあわない人もでてくるかもしれません。
完全シナリオ勝負。だからといって、キャラクターたちに魅力がないわけでは全くありません。
素晴らしいシナリオがゲーム構成の基盤を作っているわけであり、音楽も、キャラクターも、演出も、
それら全てがシナリオによって活かされているのです。
この作品は独特な文章によって世界が作られ、不思議な既視感、不思議な余韻を感じさせてくれます。
シナリオ完全勝負といっても、キャラ萌えもかなりきちんとしているというか、さりげなく自然と出ている点も大きなポイントです。
で、私がこの作品において、”人を選ぶ”という言葉を使わせてもらう意味。それは、
プレイヤーである貴方がフェルネラントの住人になってしまえば、この作品の評価が普通の人より格段に上がるだろうと思っているからなんです。
人を選ぶ=フェルネラントの世界が貴方を選ぶ
世界にシンクロした時、貴方に見える世界の全てがフェルネラントになり、しばらくは帰ってこれなくなるでしょう。
そうです。これは小説の世界なんです。


さきほど起床し、今からまたフェルネラントにひき篭ってきますが(ぉ)、夏夢夜話での”人を選ぶ”という意味をどうしても伝えたかった。
だってこんな面白いゲーム、皆がやってみないと絶対もったいないって(^^;
てことで次回は小鳥END見てからもどってきますが、どんな結末をむかえるか全く予想できません…。


@腐り姫、センスオフ、歌月十夜(月姫)、Ever17、MMMシリーズ、これらの作品が好きな人に至極おすすめしたいです。


第三話 スパイラル

小鳥編クリア〜と思ったらそっから連動してしまうのか!?(謎)
いや、クリアしたと思ったら連動しちゃったわけで。あれ〜?とちょっと拍子抜けしたんですがなるほどそういうことですか。
つーかシナリオ構成がまったくよめん。
ぶっちゃけ夢の終わりはいつくるのだろうかと。不思議、幻想、夢幻。心が不安定のまま連動していくスパイラル。

ホンモノにであったとき、モニターを前にして自然とでる、ため息のような言葉。
涼子編から一体どういった小鳥シナリオの結末をむかえるのか。
フェルネラントの世界が私をまっている…。




しかしほんとまわりのサブヒロインが良い味だしまくってます。
小鳥編で、シャルとの冒険が終わろうとした時、私の頭の中で走馬灯の如く絆をもったヒロイン達や脇役達が駆け巡る…。
クリス、アリス、ゲーティア、ファウ、レミ、しゃれこうべ(ぉ)…
ぶっちゃけた話、お前ら最高なんだよ…!
これを叫ばずにはいられない。Ever17でフルパワーなソウルシャウトと同じ叫びだ。
ただしかし。涼子編ででてくるサブヒロインがまだまだいる。
このヒロイン達と絆をもてばどうなることか。危ぶむなかれ。危ぶめばソウルシャウトはなし。
現時点でもフルで叫びたいのですが、全てが終わったときにもう一度フルパワーで叫びたいと思う。
叫べる程、お前らが最高なんだよと。
キャラクター的にかなり魅力あるヒロインが多いので、二次作品とかいろいろやれそうな気がします。
同人活動されてる方の目に是非とまってほしいものです。





んで現在のお気に入りがゲーティアとシャル。
ゲーティアとの絆、シャルとの絆が最高なんじゃーって
やった人なら共感してくれるだろこの想いがッ!
まずゲーティア。いわゆる綾波系(ぉ
キャラ設定のギャップ、仮面が外れた時、俺の中のネジも外れた(爆)。
4冊の中から選ぶときも迷わず最初に手にとったのがゲーティアだった。
ぶっちゃけこういうヒロインにはとてつもなく弱い俺、メロメロな俺なわけであり、
救われないエンディングをむかえても、ゲーティアと共存する世界なら
俺はそれで十分幸せだよ…ってことになりまして。
シャルの場合はまた違って、守ってくれる少女にめさめさ弱かったりします俺。
そこにオプションで猫装備ときまして、
いきなり「にゃ〜ん」と鳴きますと、俺の尻も浮いたりします(ぉ
この子のENDがなくて残念なんですが、話の構成上それは不可能でありまして(謎)、納得せざるをえないのです。
それでも彼女は小鳥シナリオにおいて滅茶苦茶大好きなヒロインなんです。
(アリスも候補にあげたいのですが、以下ネタバレになるので自粛であります)


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見よこの神々しき女神を…。
豊満な胸に知的な雰囲気、シリアスさを漂わせるミステリアスなゲーティア…。
シナリオ勝負な作品において、キャラ萌えはキャラ惚れに変わり、
萌えの究極的進化形となって一生の思い出と変わっていく…。

この場をかりてお礼をいわせてもらいます、
SigさんGJでありますっ!TT












第四話 変?麻薬?そして洗脳?

音楽について。
基本的にチープである。古きよき時代のRPG系の音楽に似ている感もある。
(FF4のリディアの故郷の音楽とかメタルマックス2の哀愁漂うかなしい音楽とかスターオーシャン2の音楽とかゼノギアスのえ〜となんだっけ)←長い
最初聴いたとき、うぁ〜今時これかよ、と思ってましたが、プレイしていくうちに
大好きになれました。
この作品にはこの音楽しかないといわんばかりに。ここにもシナリオの効果が出ていて、
不思議な幻想空間を彩る世界にこれらの古きよき時代の音楽が至極マッチしてくるのです。
特にその効果が強くあらわれるシーンが、夕焼けの草原でのブリキとアリスのシーン。
完全にしてやられた!って感じで、音楽とシーンの見事な調和に
深く感動致しました。
他にも数多くこういうシーンがありまして、いやおうなしに音楽が好きになれてしまうのです。
「光の下で」「夜想曲」「星屑とハーブティー」この三曲が特に大好きです。
後二つまだ聴いていない曲がありますがフルコンプ時にEDテーマを含め聴けると思うので楽しみです。
(今までやったKIDのゲームの中で使われる音楽では一番好きな音楽かなぁ)


で、OP曲なんですが変だの麻薬だの洗脳だの、
いろんな意味で
危険なスメルをただよわせていますが、
この味は聴いた人にしかわからないと思います。
当然、作品をやっていれば私のようにツボにはまって何度も聴きたくなると思いますが
それがあの音楽とサブリミナル映像によって洗脳されているんではないか俺?とちょっと怖くなってたりします(汗)
まぁどんな感じか気になった人は是非見てくだされ。OPムービーダウンロード先

http://www.kid-game.co.jp/kid/game/natsuyume/info.htm#down


第五話 現実逃避、そこにある楽園



「バッドエンド:ワルキューレの飛行」ちきしょうどうやっても手がこっちに動いてこのENDになってしまう…。
流石にあの最後の選択肢は残酷すぎて…。
救われねぇだろちきしょう!!!

涼子編第二話、アメリアの御話を今自分の手で決着をつけてきました(謎)。
ここまでプレイしていて気づいたことは、それぞれのBADENDが一つのハッピーエンドになっているものの、
それがBADENDとして表記されている点が、プレイヤーにとってどううつるかどうかでこのゲームにいかに自分が現実逃避しているかよくわかるのです。
もし本当に自分が怜二となってフェルネラントの世界で選択を迫られたら。
私なら、最初の時点でクリスENDで物語りは終わっちゃいます(汗)
例えクリスENDをのりこえても、次から次へとBADな方向に進んでしまうかと。
そう、それだけこのフェルネラントの世界は、甘い誘惑に満ち溢れた現実逃避の世界なんです。
そこにある幸せが偽りの形であれ、その偽りが本当の幸せにもなってしまう諸刃の剣、
真意に気づいてしまえばなんと恐ろしい世界であることか。
ゲームの世界とはいえ、深く考えれば考える程この童話の世界、フェルネラントに恐怖を感じるのです。
いかに自分が現実世界に絶望しているか教えてくれるのです…。


とまぁちょっとびびってますが、今進んでいる涼子編、選択肢が多く一つ一つの選択肢から様々なパターンの御話が生まれちゃいます。
小鳥編はほとんど一本道、はずれてもBADENDだったんですが、涼子編では分岐があったりして話の進行のレスポンスが若干悪く感じられます。
サウンドノベルというゲーム性をいかしたゲーム構成になっているのですが、小鳥編からはじめた私にとって少々煩わしく感じているのが本音です。
アメリアと雪の女王での分岐が特にいただけないと思いました。そのぶんシナリオの良さでカバーできていますが…。



@それではセーブポイントに戻って雪の女王の御話にいってきます
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おおお!今度はファウではないですか!
ゲーティアではBADいってしまうから、物語の都合上仕方なく選択したファウなんですが、
あの最後のシーンなんか熱いですよねー。できれば、この子のBADも用意してほしかったです。
ビジュアル的にこの作品の1,2を争う可愛いヒロインだと思いますし。

Lainさんサンクスなり〜^^
















第六話 救われねぇ。俺も救われねぇ

雪の女王の御話が終わって、ようやっと涼子編第三話。
嗚呼、やっていてだんだんと凹んでくる。
ペルソナの言葉がずっしりくるんですよ。
前話でふれた絶望が見事に説明された。
これ以上のこの世界への介入は危険なのかもしれない。
しかしそれでも前へ、前へと確実に前に向かって進んでいる。
この世界の真実とはなんだろうか。答えはもうすぐだ。


現在03:40分。加速している。
そして恒例の如くBADEND到達。「眠れよと呼ぶ声あり」。
私の心の中で幸福感と恐怖感がいりみだれた。
ああ、なんとやるせないんだろうか―
偽りの幸せが本当の幸せになろうとしている―
そのシーンでのイベントCGを見たとき、私はいまだかつてない衝撃を受けた。
おそらく今後でるゲームでこのイベントCGの気味悪さをこえるものはないだろう。
こればかりは言葉で語ることができない。言葉はその前では全てが陳腐である。
もし、私の後にこの作品をプレイする人はこのBADENDを是非見て欲しい。
そして感じて欲しい…。



真剣な話、世界とシンクロしすぎていてかなりヤバイかもしれません。
次回はおそらくクリアしてからの更新になるかと思いますが、最終的にどうなってしまうのか全く想像がつきません。


第七話 ありがとう、そして、さようなら

小鳥ルートコンプ。およそ24〜26時間。


エンディングテーマが流れている間、
もうどうしようもなく胸が締め付けられ、
切なくて、悲しくなりました。
あ〜。
も〜。
我慢してきたけど。
いやじゃー!この世界から帰りたくない!
俺はまだまだこの世界でげんじつとうひしたいんだよっ!

……。失礼。終わった感想これ。
だってさ…。EDテーマ、小鳥が、小鳥が強いんだもの。
EDテーマでこうやって話と連動してくるかな普通?
この歌が流れたとき、ああ、これは小鳥の歌だなとすぐさま確信。
あれだけ弱かった彼女が歌う、心強いソウルフルな魂に響き渡る歌。
小鳥、お前は頑張ったんだなと。
想いが歌となる。私の喉はからからだ。目の奥底がチリチリする。
音楽のサビの部分で、私は泣いた。
小鳥シナリオが終わったんだなぁと。小鳥とのフェルネラントの旅が今本当に終わってしまったんだなぁと。
こんな切なくて、胸が締め付けられる思いをするくらいなら、このゲームをやるんじゃなかった…。
いや、それはただ自分が弱いだけなのかもしれない。プレイヤーとしての第三者である私から見れば、
この夏夢夜話の世界は現実でありえるわけがないのだ。夏夢夜話の世界から私が現実世界に戻ってきた時、
私は…いや、これ以上は語れない。これ以上は自分が情けなくなるだけだ…。
おそらく私と同じような事を感じていれば、それは察することができるはず。
全てはプレイヤー次第なのだ。



気だるいふわふわとした余韻が残る中、私は思ったままを書いています。
なんというか、宮崎作品を見終わった後に感じる”アレ”そのまんまです。
この作品、
もう、
誰 が
ど う 言 お う が

超良作です。

Ever17をひきあいにだして価値を知りたがる人も多いかもしれませんが、話のベクトルも全く違うし、
Ever17はEver17、夏夢夜話は夏夢夜話だけの面白さがあるので、
私的には結局どちらもとても面白い作品だと思います。



それでは、涼子エピローグも見ないといけないので、もう少しばかりフェルネラントの御世話になってきます。
ほとんどスキップになると思いますが、見忘れているシーンの回収も含め、この世界の本当の最後を見るまで残りあとわずか…。

@ほとんど一本道なんですが、最初に小鳥か涼子どちらを選ぶかで、最後のエンディングがそのヒロインになります。
ちょっと説明しにくいですが、次回更新時にまとめておきます。

>ゲーム誌のレビューで点数低かったから敬遠してたんだけど、
>金銭の余裕があったからなんとなく一昨日かってやり始めた。
>はっきり言ってかなり面白いんだけどこれ。
>これに5点とかつけた人、どーゆー基準でつけたのやら。
>KIDゲーはレビュー当てにしないほうが良いなと改めて思った。

少しフォローしておくと、彼らは毎週かなりの新作の数をこなして、それをレビューにするのが御仕事です。
ですが、限られた時間内で全てをやりとげるのはほとんど不可能であり、
特にこういったノベル形式のゲームはコンプリートしないまま(せいぜい一人か二人)レビューにしているのが現状です。
中には全てをやってからレビューしている人もいるかと思いますが、そういうレビュアーは我々にもっとも近い存在である、
ギャルゲーマーな人です。よって、ギャルゲーマーでない人がレビューしてしまうと、”ゲーム”として評価してしまうので
点数が低くなってしまっても当然であるし、なにより最後までやりとげることができない(ヤルキが関係)場合がほとんどなので、
現状、仕方がないかと私は思います。ギャルゲーや、エロゲー自体、これこそ本当に”人を選ぶ”ジャンルなので、
雑誌のレビューを信頼したいのであれば、我々にもっとも近い存在である、レビュアーを見極めなければなりません。
(例えばファミ通のキッシー嵐山氏、ザプレの堀口氏など)

*中にはギャルゲ好きでない(特化しない)レビュアも面白いと評価できるギャルゲーも数多くあったりします


第八話 グリモア

現在涼子END見るためにまた小鳥ルートにきてます。
前回、小鳥編第二話で選んだグリモアはファウとゲーティアの二人。
一応説明しておくと、第二話で主人公は魔法使いという立場になります。そこでフェルネラントの世界の真実を知るために、
グリモア達の力が必要となります。グリモア達は本の精霊みたいなもので、人として具現化し、本でありながらも普段は人間として生活しています。
話が進むと、主人公は4冊のグリモアの中から一冊を選ばなければなりません。
ここで選んだグリモアとの一つの御話ができるわけであります。
ぶっちゃけ、グリモアである彼女達が人に読まれること=彼女達にとっての処女喪失だったりします(ヲ
で、前回選んだゲーティアとファウでメロメロのギッタンギッタンにやられたんですが、
残りの(ぉ)アルマデルとテゥにはあんまり期待していませんでした。いわゆる好みでないというやつです(ぉ
二周目ということもあって見て見るかーって見てい
グホォァ…
や やるじぇねいか…(カクカク)
テゥなんかそりゃもうお前キャラちゃうやんそれー!なショック&声優さんの迫真の演技によって見てるこっちもハラハラドキドキ。
アルもテゥもファウもそうなんだけど、あのシーンは
アイダダダダダ…
ってめっちゃ胸が痛くなりまして。レミなんかどうでもいいからグリモアとラブラブな生活しとけってこのやろーというか。
嗚呼…
アル、テゥ、ファウのBADENDも用意しておいて欲しかった…(BADENDを用意しろって変な話しだなぁォイ)


これでグリモアを制覇(?)しました。アリスとレミの存在感すらうすめてしまう彼女達の存在。
シナリオ上サブ扱いになってますが、作中私は彼女達グリモアが大好きになりました。


最終話(その1) 世界の全て

コンプリート。
と、同時に夢から覚めた。切なくて、悲しくて、あたたかい…。
フェルネラントよ、ありがとう。
私はこの世界を忘れない。共に冒険した皆を忘れない。



もう多くを語る必要はありません。
何から何まで、全てはフェルネラントでした。
こういった夢やパラレルワールドネタは元々大好きな私でありまして、思いっきりツボにはまってしまったというのが正直なところです。
よくぞ、よくぞファンタジーでここまで良いシナリオを書いてくれたもんだと脱帽します。
まさに完全シナリオ勝負、KIDの真骨頂ここに極めリです。
ええ、迷うことなく私はこの作品を
超良作認定致します。
フェルネラント…感じて欲しい…世界の全てを…


■シナリオ
田中ロミオ氏と水無神知宏氏の二人が担当。田中ロミオ氏は家族計画や星空プラネットの山田一さんかもしれないという噂アリ。
水無神知宏氏は知る人ぞ知るクレシェンドのライターさんです。
フェルネラントという幻想世界の描写が特に素晴らしく、ファンタジーという難しいジャンルの中でもかなりLVが高い作品です。
ここしばらく何をやっても途中で挫折していた私が、ここ三日間睡眠時間を削ってまで夢中になれたという、
ある意味恐ろしいシナリオセンスがあったりします(笑)久しぶりにここまでわけのわからない叫びがでたのも、
それくらいシナリオを楽しめたということです。
シナリオ構成なんですがちょっと複雑になってたりします。
小鳥編、涼子編と2ルートありますが、最初のパートにおいての好感度でエピローグがどちらかに決まってしまうので、
二周目(残ったヒロイン)はスキップ多様になってしまいこれがマイナス面となっています。
とはいっても、ほとんど一本道のようなものであり、一周目だけで十分フェルネラントの世界を堪能できますし、謎も全て解けてしまいます。
およそ一周目約25時間、二周目約2〜3時間といったところでしょうか。選択肢が多かったりしますが、テキストの魅力がなせるわざか、
全てのシナリオを見たくなってしまいたくなります。
私としては涼子編より、小鳥編の方が面白く感じました。幻想的という意味でも、小鳥編の世界の方が綺麗に描かれていたと思います。
シナリオに関しては以上で、素直に面白すぎたということで。
人を選ぶ作品というより、フェルネラントがプレイヤーを選ぶ作品だと私は思います(笑)
(つかファウ、テゥ、アルマデルのBADENDを用意して欲しかったと小一時間…)

■システム
Ever17とほとんど同じシステム。細かくカスタマイズできるし、レスポンスも良いので特に問題なし。
ほとんど完璧かと。


■演出
このゲーム最大の欠点が演出。シナリオに頼りすぎていて、演出らしい演出はなかったと思います。
テキストで想像させるのはノベルゲーとしてあたりまえなのですが、幻想世界のフェルネラントなんだから、
画面効果やSE効果などをもっとふんだんに使ってシナリオを盛り上げて欲しかった。
折角のPS2。その機能が活かされていなかったのは至極残念なり。


■絵
特にクセもなく、可愛いと思う。こういう塗りも好きだし、表情も上手く描けていたと思う。
背景は、フェルネラントの幻想的世界を上手く描けてまして、特に自分の家や学校がフェルネラント化している背景CGが良い味出していました。
イベントCGの数は多からず少なからずでしたが、このシーンでCG欲しかったなぁと感じた場所が幾つかありました。
それでも、ブリキとアリスの夕焼けイベントCGや「眠れよと呼ぶ声あり」で使われたあのイベントCGが
脳裏に焼きつくほど素晴らしいもので、これだけでも十分評価できます。
立ち絵もかなり多く、絵に関してはかなり頑張いるかと思いますね。


■声優
一人三役(金田朋子さんとか)とかなかなかハードな使い方をしていたりする(汗)
いや、というか出てくるキャラクターの数が多すぎるのでそれも仕方ないのかもしれない。
声優に関しては特に悪いとは思わなかったので、言うことはないですね。
あ、小鳥を担当された牧島有希さんの演技力、歌唱力はたいしたもんです。
(長崎みなみさんとか銀河万丈さんとかなかなかクセのある声優さんを起用していたりする)


■音楽
第四話で言ったことがほとんどです。
EDテーマはかぁ〜〜〜〜〜んなり良かったりします。小鳥か涼子が歌うことになるんですが、
話にはまっていればはまっているほど、破壊力が増してきます。
シナリオの相乗効果がでているので、EDテーマを使い分けたナイス演出だと高く評価できます。
音楽に関しては評価が分かれるかもしれませんが、フェルネラントが好きであれば、
自然と音楽も好きになってくれるかと思います。


最終話(その2) 世界の全て

●アリス
最初のアリスが一番好き。
作中、一緒にいる時間が一番長いヒロインです。
ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、
個としての存在があまりにも儚い存在で、
童話の中での彼女の葛藤がみていて辛かったです。
(存在理由としては●●の●●なんですが、どうしてもアリスだけの個があるような気がして…)


●クリス
危機一髪だったな俺…ッ!と言わしめるヒロイン(?)。
夏夢夜話をやられた人の90%が最初の第一話、飴の国で生涯を終えたと思う。
ぶっちゃけそれでも良いやと思った(を


●レミ
途中ゲルモアに意識が奪われつつも、あのやるせない最後のシーンによって自分をとりもどす(ぉ
話の成り行き上といえど、悲し過ぎます。それでもレミの話が終わった後に感じたものは、
悲しくて切ないけど、なにか心があったかい…そんな気持ちになれました。


●ゲルモア
ゲーティア>ファウ>テゥ>アルマデラ
アリスやレミの存在をもくってしまったヒロイン達(ぉ
何度も彼女達についてふれてきましたのでこれ以上言う事はないでしょう。


●シャル
彼女にもふれましたのでこれ以上いう事もなし。
めっちゃ好きですわ(笑)


●コロンビーナ
ハナタレ少女(を
つうのは嘘で、最後の最後で恐るべき成長を遂げる少女。
前半部分は正直ダレダレでしたが、後半から面白くなりました。
どっちかというと、小鳥編にいれてもあんまり違和感なかったような…。


●アメリア
冒険と言う意味では一番冒険らしい冒険を共にしたヒロインだと思う。
ただ、雪の女王編を先に選んでしまうと、とあるシーンが少々強引な展開にみえるかもしれません。
私としてはアメリアよりも、猫のドゥとトロワの夢がダメージでかかったです。
あれはあまりにも痛すぎて胸がほんと苦しかったです(汗)


●雪の女王
もうちょっとシナリオが長かったらなァ…。
展開が急過ぎたかも。こういった最初のガードは鉄壁なヒロインは、
じわじわとガードをガスガス崩していくのが萌えのエクスタシーにつながるんです。
キャラとしては大変魅力的なのに、ポンポンポンと進んでいく展開を見ていて、
ああ〜もったいないなぁ〜と思いました。


●涼子
話の核が見えてきた時、盛り上がってくるヒロイン。
小鳥に比べると存在感が薄いですが、元々のおとなしい性格上仕方がないかも。
萌え〜というのはほとんどないかと思います。そんなもんより、
彼女の過去に同情しないといけません(謎)


●小鳥
にいさんってなんとまぁ心地よい響きだこと(カクカク)
夏夢夜話をプレイする時は小鳥編からプレイされることをおすすめする。
萌えに関しては作中一番あるかもしれないけど、
フェルネラントで何回もBADENDを見て幸福感味わっているようであれば、
小鳥の萌えなんてどうでもよくなってくるかもしれない。


●綾香
三人の人生を狂わせた元凶。
けど可愛いから許す(マテ
以下ネタバレなのでフォントステルス
ライターさんのこのキャラの使い方は上手かったと思う。死人はあくまでも死人。
逝った魂がもどってくるわけでもなく、完全に死人として、
世界に介入してこなかった(ファンタジーを利用して、その場限りの魂の復活とか見せなかったのは正解)のは話を綺麗に見せてくれました。
まぁある意味嫌なとこで現実味を思い出させてくれるのでちょっと複雑だったりしますが(^^;

…何が言いたいのか見てる人には多分わからないと思うけど、なんとなくって感じで。



とまぁ無駄に多く書き過ぎたかもしれませんが、私の中では間違いなく超良作であります。
ただフェルネラントが全てのプレイヤーを選んでくれるわけにはいかないので、
やっぱり好き嫌いがでてくるかもしれません。私の場合、現実世界をある意味絶望視しているので、
フェルネラントの世界が現実逃避の世界に見えてしまっていたりします。
つーまーり。作品やってればわかると思いますが、私と彼らの接点が同じだったりします(汗)
幻想的な世界に惹かれるのは、それだけ現実世界が退屈であったり、絶望しているのかもしれませんねー
なんつったりして(笑) (
どこからどこまで本気か御察しください


シナリオ98点 システム90点 音楽80点 萌え度74点 CG88点  演出38点 声優80点 フェルネラント94点 
総合92点  おすすめキャラ ゲーティアとシャル                                       

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