ましろ色シンフォニー
(C)パレット






久しぶりに萌えの王道と思われる作品をプレイさせてもらった。
ましろ色シンフォニー。
正直なところ、ここ数年巷で猛威を振るう萌えゲーというジャンルの一つでしかない、
”ただの萌えげー”結局はそこに落ち着いてしまったのが俺の評価だと思う。
萌えゲーはそれ以上もなくそれ以下でもない、萌えることこそ正義、
他に何もいらない。萌えさえあれば本当に幸せになれる。
ただの萌えゲーは真の萌えゲーでもある。
そんな基本に忠実、徹底された管理、妥協のない重厚なシナリオによって
作られた作品、それがましろ色シンフォニーだった。
ただ、ただ、本当に真面目で純粋で美しい作品作りはましろ色の如く、シンフォニーを奏でていた。




全ては主人公、瓜生新吾の周囲の空気をよんで完璧と言っていいほど気配りができる
”イイヤツ”という設定がこの作品を物語っている世界を構築している。
どこにでもいるイイヤツ、萌えゲーにありがちなイイヤツとはまた違う、
今までにない空気読めるヤツ、
空清(くうきよ)める空気清浄人なのだ。
これほどの抜群の安定感をもった主人公とシンクロできるラブストーリーなんだから、
プレイヤーとしてシンクロできる安心感も勿論抜群である。(大事なことなので抜群を二回言いました)
やっぱりプレイヤーと物語の主人公のシンクロって凄く大事だと思うし、
自分がこの世界の住人、そして主人公とシンクロしてはじめて美少女恋愛ゲームを楽しむことが出来る。
そういう意味でも瓜生新吾というキャラはハイスペックでもあるが、これ以上の魂の器はないと思う。
ヒロインの魅力うんぬんよりも、
ヒロインの魅力の限界を魅せてくれる主人公のブースト効果があったからこそ・・・・・・!!!
そう、俺こそが瓜生新吾だ―




さてここからは各ヒロインの感想・・・と言いたいところだが、各ヒロイン担当のシナリオライターさんの批評をしたいと思う。
保住圭(愛理、アンジェルート)、おるごぅる(みうルート)、北川晴(桜乃ルート)の三人が担当している。
まずその前に、にょり的ヒロインランキングを言っておくと、
みう先輩>アンジェ>桜乃>>>愛理
であり、このへんの好みは人によって様々で結構バラツキがあるのが面白い。
各ライターさんの癖や必殺も個性的で、この三人に間違いなく言えることが、
萌えシナリオ(純愛系)のレベルが非常に高い。そしてユニゾン(音楽ではなくシナリオの調和)がしっかりしているということだ。
モノ作りにおける相性の良さがあったのか、打ち合わせや会議で皆が一つにまとめあがっていたのかどうかはわからないけど、
この三人さえいれば、パレットはましろ色シンフォニー2でも成功するだろうし、パレットという会社の発展にはなくてはならない人材だと思う。
少し脱線してしまって申し訳ないけど、それでは各人の批評に入ろう。




保住圭(愛理、アンジェルート)
癖はしつこ過ぎる甘え、必殺は見てるこっちの脳がグチャグチャにされるようなヒロインのセリフ(やればわかる)。
正直ウザイくらいアマイです(笑)。
ライターさんの脳味噌に萌えが湧いてるんちゃうかと思うくらい。
ヒロインの心情の盛り上がり方が異常で、少女漫画も逃げ出してしまうほどのコッパズカシさ。
加速が止まらないヒロインの愛で見事にプレイヤーを殺ってくれます。殺られたくないけど殺られます。
にょり的にはアンジェが滅茶苦茶気に入ってるので本当に幸せでございました。
何度殺られたかわからないくらい萌え死にました。そして人気投票の結果が未だに納得できません(を

俺が旦那様だ!
みう先輩にガチで対抗できるのはアンジェしかいないと思う。
旦那様と冥土という主従関係以上に愛という鎖につながれた絶対なる信頼が俺を死ぬまで安心させてくれる。
つまり
、ということなのだが話が脱線しすぎたすまん。
まぁただでさえ冥土という補正がかかってるのにこんなダダ甘でグチャグチャなシナリオ書いてくれたら
萌えゲーって本当に素晴らしいものですね、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・と俺も脱兎の如く萌えという名のヘブンにサヨナラせざるをえない。
愛理?アンジェと比べるまでもない。俺はアンジェが大好きだ。





北川晴(桜乃ルート)
癖は静かなること林の如く。北斗三兄弟でいうトキ的ポジショニングなライター性能。非常に落ち着いて美しいシナリオ構成。
おそらく本人は萌えとかあまり意識してないように見えるが、逆に結果がついてきてしまってる、そんな感。
必殺は堅実。リアリティではない世界をリアリティに魅せてしまう。桜乃ルート中、
素直に萌えきれないのも、そういった堅実さがあったからこそ。
萌え、というよりは恋愛というべきで、良くも悪くも萌えゲーらしくない、というべきだろうか。
とはいっても桜乃の萌えは俺を侵略すること火の如し。萌えと恋愛の二つの火が炎に燃え上がる。
おにいちゃんに対する純粋すぎて、真面目すぎる愛が俺を殺ってしまった。普段大人しいので余計に盛り上がる随所での破壊力がとんでもない。

俺がおにいちゃんだ!
ていうか一生おにいちゃんと妹でいい。夫婦じゃなくて兄妹(きょうだい)で生涯に一片の悔いなし。
親父から電話がかかってくるシーンではハラハラしたけどそんなリアリティをやってしまう北川氏に痺れる憧れる。
元々落ち着いた作品だけど、もっとも落ち着いた静あるシナリオで高く評価したいと思う。




おるごぅる(みうルート)
みう先輩ルートが終わって放心状態の俺のところにとっつぁんがやってきた。



「くそぉぅ一足遅かったかおるごぅるめまんまと盗みおってぇ・・・!」
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          ,、L,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐‐''''"~´_____,,,,、、-‐'r゛
      , -‐'    ________,,,,,,,、、、-=;;''''ヽ| ,,、-‐''"
     < ―‐'''!'''''''h''T'''廿'i= .r廿´| { r~
       ̄ ̄ |⌒i r ヽ-- '   |i‐‐‐'  }|
          |?|{       ヽ      |
.          |ヽi |       , r.'    |
          lV r              |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          `、 !   ‐‐''''''''"""'   !      <  
やつぁとんでもないものを盗んでいきましたァ。あなたの心です!
           ヽト     ""     /        \______
             |\         ,.!
           ,,、rl  '''''''ー‐_"''''""_´└ 、
         // __`-‐''""~   /    丶-、__
    =--_-/ /''"  ヽ    /        //  ゛''‐--、,,,
  /  ̄/ /    _ノ\ /          //、__    /~'=‐-
/   / /⌒ヽ<  /           //    ̄"''v /


やられた。本当にいろんな意味でやられた―。
癖はゴーイングマイウェイ。いろんなものをスクラップアンドスクラップ、最後にやればわかると思うけどこの世界線では
おるごぅる氏の
やりたい砲台(ぶっぱなす意味で)、今までのましろ色をぶっこわしてくれる。
一体どうしてこうなった(笑)と、笑って許せる微笑ましいものであり、みう先輩を最後に残した俺への有終の美を飾るというデキと申すか。
必殺は神センス。暴走しまくってると思いきや、どこの鍵ゲー(Key)に迷い込んだのだ俺は!?とサプライズな展開をみせてしまう。
おるごぅる氏一人だけういてるようにも見えるけど、それだけ目立ってしまった活躍を見せてしまうみう先輩ルートは
何度もむしゃぶりつくしたくなる萌えゲーだったというスルメゲーとして大勝利としかいわざるをえない。
かたっくるしいことは言わない。面白かったの一言に尽きる。
本作品における最強の萌えがみう先輩にあり、殺られるというか、むしろ萌え死にたくなるという自殺で勝手にプレイヤー(俺)が死んでしまうという
萌えゲーマーにあってはならない
屈辱の自殺を強いられることになる恐ろしき萌えシナリオよ!ハァハァ

切腹!(萌え自殺)
何が凄いかって、もうダダ甘どころではない、
離してくれない!!!みう先輩が俺を離してくれない!!!
言葉で語りつくせない・・・気を抜いてしまうとみう先輩の部屋が俺の脳裏に蘇る・・・。
そう、みう先輩とのイチャイチャ生活の魅せ方があまりにも恐ろしく、まるでそこに本当の生活があるかのような、
妄想が現実となるギガロマニアックスな圧倒的存在感!!!
それだけでも恐ろしいのに、終盤の展開はKeyの世界。決めるとこはびしいぃっ☆と決めるし、
おろごぅるワールドには一片の隙すらありませんでした・・・。
気づけば美しい流れに漂っていた・・・。そんな敗北感で放心状態となり、上記のとっつぁんが現れてしまう結果に・・・。
俺の心が盗まれてしまった―。
紗凪の件はコメントし辛いんですが、ルート分岐がなかったからこそ、彼女の美しいストーリーが奇跡のような形でのこったんじゃないかと。
ああいった成就しない愛の形を作ってしまったおるごぅる氏はなんと罪深き漢か。だがそれがいい。
俺の妄想力で幸せに出来る。むしろ妄想力で紗凪を幸せにしてみろという暗黙の挑戦を俺達プレイヤーにたたきつけたのか?深い・・・。



後は補足。萌えゲにこれ以上は望まんけど一応。



■システム
もう説明するまでもなく普通のADVシステム。セーブロードで若干のレスポンスを食らうけど許容範囲。
ていうか書くことないなぁ(笑)。きょーびシステムうんぬんで叩かれるとこってないんじゃないの。



■演出
皆無。もう普通のADVというか、昔のエロゲみたいなもんと考えて良いと思う。
もうこのへんも最近では諦めつつある。エロゲに演出どんだけ昔から求めてきても劇的な変化なんぞないし、
最低限のクチパクメパチすらやってもらえないともう何も言えんくなる。
脱線してもうしわけないけど、演出って大事だと思うんよ、ホント。



■音楽
良いと思う。ただそんだけ(汗)。
ボーカル曲の使い方はみう先輩の時だけクリティカルだけど、全体的に耳に残るような良い曲がなかったのが残念。
また愚痴ってもうしわけないけど、最近のギャルゲは音楽は良いけど耳に残るようなスルメがないのがなぁ。



■絵
滅茶苦茶可愛いと思う(笑)。塗りとか全体的にクォリティ高いし、絵に関しては文句なしかな。
立ち絵もバリエが多いし(前・後)、絵の使い方(演出)は細かい気配りができていて話に躍動感を+することに成功している点で評価できますのう。


■総括
ひろにょり超絶オススメ萌えゲー(笑)


シナリオ 88点 システム63点 音楽72点 萌え100点 CG90点 エロ90点  演出50点 だだ甘98点  
総合89点  おすすめキャラ 
みう先輩